元建売営業マンが考える不動産営業マンに向いている人の特徴13選
こんにちは。Genです。本記事では、不動産の営業職に転職や新卒で入社を考えている人向けに書きました。
僕は建売の営業マンとして7年間勤務し、建売用地の仕入れを行ってきました。新卒や中途で入ってきた人を多く見ていく中で僕が考える不動産営業に向いている人についてまとめました。
目次
・不動産営業って一概に言うけど、どういうものがあるのかな?
・不動産営業は知識や経験はなくても問題ないかな?
1、不動産営業に向いている人の特徴13選
1-1、相手目線(忖度)に立てる
不動産の商品は土地や建物になりますが、相手は個人のお客さんになります。やり取りをするうえで相手が何を言いたいのか、何をして欲しいのかを考えられる人は向いています。
特に不動産業界は年齢層が高い為、話す言葉や言い方一つで気に入られたり、逆に嫌われたりする事も多いです。
忖度をしつつ、スピード重視で動いていく上で相手の立場を考えて物事を考えられると、とても仕事がスムーズにいきます。
1-2、お節介
相手目線に立つのと同時にここまでやるか、ここまで相手の事を考えて行動できるのかと思ってもらえる位お節介になると、契約が次の契約を生んでいき好循環が起きます。
例えば、建売業者に入社した場合に契約書のやりとりを売買の仲介業者と行っていて、測量や解体の段取り、大体の金額面の把握など質問が来た時に返答ができるように相手が欲している事を先回りして考えておいたりして、先手を打っておけるようになると「次もこの人と契約をしたいな」と思ってもらえ、新しい契約に繋がってきたりします。
後は、特約のひな形や覚書のひな形を作成して、これで行こうと思いますが、いかがですか?と先回りをしてあれやこれや準備して投げておき、返答待ちにしておく事でとてもスムーズに契約が運んだりします。
1-3、素直さがあるか
素直さがある人は向いています。仕事は一人ではできませんし、自分が考えた以上の事を上司や管理職の人は考えているものです。
事前に忠告や注意事項などは伝えていたものの、うまくいかなかったり、問題が発生した時に素直に意見を聞くことができないと仕事はいつまで経ってもできるようになりません。
自分で一から十まで考えて自分の判断でやりたいと考えている人は会社員ではなく、独立した方が早いかもしれません。
仕事が上手くいかない、結果が出ない時にはそれなりの理由がありますし、過去の経験から上司や先輩、時には同期はアドバイスをくれているものです。
僕自身も新卒で入社した時にはなぜこんなに面倒な段取りを取っていくのか、なぜこのタイミングでこの書類を準備しておかないといけないのか、こっちの方が効率が良いのではないかなど、疑問に思い素直さが足りずに話を聞くことが出来ずに苦労しました。
ですが、まずは言った事を100%理解し、素直に聞くようにしようと思い、意味まで理解して習得していくようにしたら、仕事が自然と上達し、仲介業者とのやり取りも円滑にいくようになりました。
1-4、責任感が強い人、当事者意識
自分の周りで起きている仕事にも耳を傾けて何が起きているのか、どういう会話しているのかなどが拾える当事者意識、責任感が強い人は成長が早いですし、仕事に対しての理解もスムーズです。
不動産は扱う金額が大きいです。中には一生に一度の大きな買い物になる人もいます。そんな大事な場面で、新卒や中途で入ってきて、責任感の無い担当から買うとなった時には当然不安になります。
ちゃんと言ったことが伝わっているのか、返答はもらえるのだろうかなど色々考えてしまう人もいるでしょう。
不動産業界は担当制で物件を持たされることも多くあります。自分しか細かい状況を把握しておらず、知らない、わからないでは通用しません。
分からなければ一つずつ確認し、折り返しをする必要があります。とても面倒だと感じる事も多いです。人に寄ってはここまで確認するのかという事まで確認してくる事もあります。ですが、そこまで責任感が強くないと務まらないでしょう。
1-5、継続力
全ての仕事に対して必要な要素ですが、不動産は定期的にシャンプーの様に売買が行われるものではないです。売れない時は売れないですし、売れる時には何もしなくて売れていったりします。
社会情勢や経済効果もかなり絡んでくる業界です。消費税が上がる前や決算期、引っ越し時期などは特に動きが活発になったりします。
諦めずに現状に満足することなく、継続し続けないと結果は出ません。僕自身も建売会社に勤めて初めて土地の仕入れができたのは入社して2年目でした。
他の人は1年目から契約している人も多くいる中で、僕は時間が掛かりました。それまでは結果の出ない日が多く、仕事に対しての理解も曖昧で何をやっているのか分かりませんでしたし、面白いと思う要素はほとんどありませんでした。
ですが、一本の契約が決まり、結果が出た時には嬉しかったですし、また次の契約もしたいと思えました。
継続していたからこそ結果に結びつきましたし、次の契約に繋がる起爆剤になりました。やっていかないとわからない事も多いですし、継続していて初めてわかる事も多いです。
それだけ継続する意味は大きいです。不動産の営業に関しても同じ事が言えると思います。
1-6、フットワークが軽い
不動産はかなりスピード重視です。契約も金額も大切ですが買付証明書を入れた順が優先されますし、土地の情報も見つけて連絡を入れた方が勝ちです。
今日出ている情報は明日あるとは限らないですし、売主や買主の考えはその日その日で変わる為、今日は欲しいと言っていたのに、次の日には欲しくなくなっているなんてことはよくある話しです。
ああとええと、とシドロモドロになっているうちに先を越されて契約されてしまいます。僕自身も土地の仕入れをする際のマーケティングや査定に時間が掛かってしまい、買い逃してしまったこともありました。
良い情報はそれだけ足が早く、探している人も多いです。
フットワークが軽いとやりとりは円滑になり、相手の「仕事のやりやすさ」が全然違ってきます。
最初はどうしたら良いのか分からないので仕方がないですが、動き方がわかって来て「この人は仕事ができるな」、「やり取りがスムーズだな」となれば建売の営業だった場合には土地の紹介が来たり、自然と仕事が舞い込んできます。
保険の営業でも同じだと思いますが、丁寧で親切で仕事が早い人は他の人にも紹介して挙げたいなと思いますよね?不動産も同じ事で繋がりやレスポンスはとても重要になってきます。
1-7、精神的に強い(ポジティブ)
不動産業界は口が悪い人、言い方がきつい人も多くいます。怒っていなくて言い方がきつい為、怒っているように感じる人もいます。
その為、一つ一つの言い方を気にしていては気持ち的に持たないでしょう。自分が業者や個人のお客さんとやり取りする時には気を付けた方が良いですし、丁寧さは必要ですが、「いかに端的に必要な情報を的確に伝えるか」を重視していたりするので、言い方にやられてしまう事もあります。
特に職人さん相手、古くからやっている仲介業者を相手にするときなどはきつい言い方をしてくる事もあります。時には仕事が出来ないから他の人に代わってくれと言われるかもしれません。
僕も実際新卒の頃や仕事が全くできなかった頃はよく上司に代わってくれと言われて、代わってもらって仕事を覚えていく事もありました。
なので、メンタルがタフじゃないと正直長続きしないですし、営業には向いていないかもしれません。直ぐに気持ちが萎えてしまうかも。。。
1-8、マルチタスクができる、情報処理能力
契約などが立て込んでくるとテンパることは多々あります。仕事を同時に処理し、考えられる人は向いていると思います。
自分で何個も不動産を担当しているとあっちもこっちも同時に手を付けて行かないと追い付かなくなってしまい、休日出勤になることもあるでしょう。
仕事が出来ない時には特にあたふたしてしまい確認事項が多くなります。それでもやらないと他の人が手伝ってくれる訳ではないので、やるしかないです。
一日中電話してて事務処理が追い付かない、なんて事もあります。自分で前倒しで処理し、出来るだけ仕事が重ならない様に工夫していく事で回避できるようになります。
特に月末や引っ越し時期、決算期は急な契約が入ったりすることも多いです。場合によっては休日出勤もあるでしょう。
気が変わらない内に契約することが大切なので、買付証明書提出から契約の日程は最短で組まれることが多いです。
そうなってくると準備に充てる時間も少なく、同時に他の仕事もこなしていかないといけなくなります。
1-9、コミュニケーション能力が高い
言葉のキャッチボールができる人が向いています。なぜなら相手は人だからです。相手の意図や言っている事をしっかり理解した上で、自分の要望や方向性を出して進めないといけません。交渉事が発生するのは日常茶飯事です。
特に対個人、対会社とのやり取りで、言った言わないになることも多々あります。「この担当は仕事が出来ないな」とわかるとわざと言った言わないに持ち込もうとしてくる人もいます。自分の立場(相手側)や状況が悪くなってくるとそんな事言っていないと言い始めて揉める事もありました。
なので、書類に言った事、言われた事を残しておいたり、直ぐに上司に報告したり情報共有を常にして方向性を正しく、自分達が向かわせたい方にいかせる必要があります。
会話のキャッチボールができないと交渉は難航しますし、いつまで経っても話が進みません。同じ話を何度も繰り返してしまい埒が明かないなんてこともしばしばあります。
相手の話をしっかり聞く、相手の言いたいことをとらえるという事が大切で、「こういう事ですね?」と念を押して聞き返す事で相手の言ったことを意識させて、言った言わないにならない様に未然に防ぐ工夫が大切になってきます。
もしかしたら「いやそうじゃない」となって全く違った事を言ってくるかもしれません。それくらい相手は言った事なんて覚えていないと思った方が良いです。
そうしないと相手のペースに巻き込まれてしまい、折角途中まで上手くいっていた交渉もいきなりぶち壊れたりします。
1-10、稼ぎたい人
収入を上げたい。誰よりも稼ぎたいと思って不動産業界に入りたいと思っている人は多いですし、目的意識がはっきりしている人は向いています。
20代で1,000万円以上を稼いでいる人もいますし、不動産業界は歩合制の会社も多いので一般のサラリーマンよりも稼げる可能性は高いです。
完全歩合制の所もあり、契約したら契約した分だけ収入に繋がったりします。その代わり安定性とはあまり縁のない業界なので、自分より年齢が下の人でも自分より稼いでいるなんて事はざらにあります。
それだけ扱っている商品は高額ですし、責任感がないと務まりません。利益優先の人もいますが、それだけだと長続きしませんし、結果は必ず出なくなります。相手の事を本当に考えているのかどうかの積み重ねが次の契約に繋がり、長く不動産業界で活躍していける人です。
1-11、社会の変化に敏感(トレンド)
不動産業界は社会情勢の影響をかなり受けます。例えば、消費税増税、オリンピック開催、リーマンショックなどの事が起きると途端に売れたり売れなかったり、土地の値段も上がったり、下がったりします。
今回のコロナも不動産業界はかなり影響を受けました。コロナの不動産業界に対する影響は良い方に働いたようで、不動産を手放す人と今の内に買っておこうと思う人とで二分化されました。
その結果、知り合いの仲介業者曰く過去最高の売り上げだったという人もかなり多かったそうです。
理由としてはコロナで外出の制限があり、時間が余っているから不動産を見に行こうと思う人や投資案件として今のうちに買っておこうという動きと、売れなくなる前に今の内に売っておこうという人がいた関係で流動が起きたようです。
今回は不動産が売れにくくなるという状況ではなく、どっちに転ぶのか分からなったからこそこういう事態になったのではないでしょうか。
こういう動きもニュースや現場の状況を逐一確認していないと乗り遅れる原因になります。不動産は資産家の人も多く関わってくる業種ですので、社会情勢に興味関心を持ち、把握し先見の明を持って仕事に当たれる人は向いているでしょう。
社会情勢の変化を知っておけば不動産をもっているお客さんに対しても売った方が良い、購入検討の人には今の内に買った方が良いなど強力にアプローチできるようになります。
1-12、成長意欲があるか
どの仕事においても言える事ですが、不動産は幅広い知識が必要になります。不動産と一括りにしても、賃貸、売買、建売、注文住宅、土地、マンション、管理など多くあります。
特化して学ぶ事も大切ですが、多くの知識を持っていればそれだけ対応できるお客さんの幅は広がってきます。
例えば、建売を建てる際には土地の相場、売買の相場、測量関係、水道・ガス・電気工事、解体工事、設計、工程管理、建築などなど自社施工で建物を建てている会社であればそれだけでも多くの知識が必要になってきます。
会社に寄ってはそれぞれ管理する担当が細かく細分化されており、知識は必要ないかもしれません。
工場の様に同じルーティーンで同じものを作り続けるというのではないので、常に学び吸収していかないといけないですし、地域や県に寄っても特性も全く違ってくるので、その県、エリアに合った知識が必要になります。
1-13、体育会系
体育会系のノリについていける人は人脈も築きやすいでしょう。人脈が仕事を生むと言っても過言ではない職業です。
特に接待なども多くあり、飲みに行ったり、ゴルフに一緒に同行したりという事もありますし、仕事終わりにお客さんや取引先と飲みに行くということは多々あります。
飲みの席では時にはノリで飲まないといけなくなる場もあります。ノリが良いとそれだけで好かれますし、印象が良かったりします。
そうやって人間関係を築いていき、新しい取引先を作ったり、土地の紹介をしてもらったりという事も多くあります。
それだけ不動産は横の繋がり、人脈は大切になってくる為、体育会系のノリについていける人は営業に向いていると言えます。
不動産営業は女性も向いている
不動産の営業は学歴、職歴、性別で差別されにくいので、女性が活躍する事もよくあります。逆に男性の多い業種なので、女性がいるとそれだけで目立つ業界です。
実際僕が働いていた会社でも女性の営業もおり、実績を上げていました。ある意味いるだけで脅威でした。女性というだけで相手の電話の対応も良い意味でも悪い意味でも変わってきます。
良い意味というのは、対応が甘いという事で、悪い意味は高圧的に攻められたり、話す勢いで条件を飲ませたりしてくる事もあるということです。
土地の仕入れに関して言うと、女性の方が土地の情報が入りやすかったりします。
仮に仕事が出来なくてやり取りが不慣れだったとしても、女性というだけで強みに変わったりする業界だと思います。
事務職の印象が強いですが、仲介のHPを見ても女性の営業の人も多くいます。ある仲介業者の年間売り上げのトップは女性が何度も取っているということを聞いた事もありました。
勢いやノリが凄かったりする所はあるので、言いくるめられない様に一線引いたり、言うことは言うようにしないといけない部分はありますが、全く女性だから無理という業界ではなく、むしろ女性の方が活躍できるチャンスは多くあります。
不動産営業に関してはこちらの記事でも書いています
7年間不動産営業をやってきて楽しかった事、面白かった事
不動産営業の仕事の種類
・不動産売買仲介会社
・不動産販売会社
・不動産賃貸売買会社
・土地活用会社
・リフォーム会社
・注文住宅会社
・管理業
・建築業
一概に不動産と言っても上の様に種類は沢山あります。賃貸や売買、リフォームまで幅広いです。一番馴染みがあるのは賃貸ではないでしょうか。
持ち家を持つ前には賃貸を借りて住んだりしますよね。子供が出来たり、腰を据えて住みたいなと考えて建売や注文住宅を探したりしていますね。
不動産業界の中には「地上げ屋」と呼ばれる人もいて、使っていない土地の所有者を探しだして売主と交渉して建売業者などに売るという仕事もあります。
賃貸の方が建売や注文住宅と比べて知識の範囲は狭い為難易度は低いように感じますが、賃貸の分野になってくると次は銀行関係や賃貸を持っているオーナーとのやり取りが増えてきます。
売買の方では一個人のお客さんや投資関係、対業者とのやり取りも必要になってきます。基本的に相手の事を考えて動くという所に関しては変わらないですし、全ての不動産関係の仕事はサービス業になるので、お客さん在りきです。
紹介が紹介を生んでいく仕事になるので、人付き合いはとても重要になってきます。
不動産業界は知識や経験が無くても大丈夫か?
最初に結論ですが、必要はあります。ですが、やりながら覚えて行けば問題ないです。8割、9割の人は知識や経験は未経験で入ってきます。中途で他の会社から入社してきた人に関しては経験があるのでその分の差は生まれますが、未経験でも全く問題ないです。
僕も未経験で大卒で入り、特に問題ありませんでした。専門の知識は必要になってきますし、不動産自体が幅広い知識は必要とされますが、やりながら覚えて行けば問題ないです。
大切なのは、学ぶ姿勢なので諦めずにやり続ければ覚えていきます。宅地建物取引士の資格はあって良いと思いますが、無くても問題ないです。
今後独立などを考えている人に関しては宅地建物取引士の資格は必要な資格になると思いますが、無いからと言って仲介業者でない限りは必須な要素にはならないです。
それよりも向いている人の項目を意識して日々仕事をしていた方がよっぽど仕事が出来るようになりますし、必要とされる人材になります。
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