猫が老化した時、体調が悪い時に起きる症状10選

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こんにちは。Genです。本記事では

  • 猫が老化した時、体調が悪い時に起きる症状や状態はどうなるのかな?
  • 体調が悪い時に行われる検査はどういうものがあるのかな?
  • 体調が悪くなった時、老化に備えて買っておいた方が良いものはあるのかな?

こういった疑問に答えていこうと思います。

僕は2匹の猫を飼い続けて10年以上が経ちました。1匹の猫は17歳を迎え、体調が悪くなった所から最後に家で看取る所まで体験し、火葬場にも持っていきました。その体験が役に立てればと思います。

猫が老化した時、体調が悪い時に起きる症状10選

1、口臭が臭くなる
2、足腰が弱くなる
3、目ヤニが酷くなる
4、寝る時間が増える
5、グルーミング(毛づくろい)が増える
6、便秘になる
7、声が出なくなる
8、水を飲む回数が増える
9、カリカリご飯を食べなくなる
10、歯茎の色がピンクから赤っぽい色になる

1、口臭が臭くなる

口臭が臭くなるのは尿毒症のサインです。体の中に毒素が溜まっており、浄化が追い付いていない証拠です。また、歯肉炎が原因としても考えられます。

2、足腰が弱くなる

老化による筋力低下又は脱水症状が原因で立てなくなっている可能性があります。脱水症状かどうかを確認するのは首の辺りの皮をつまんでみて戻りが遅い場合には脱水症状が原因として考えられます。あまりに酷いと点滴をする必要もあります。

猫は皮が良く伸びるお陰で皮下点滴ができるので、病院で点滴の方法を習えば自宅でもできる様になります。

3、目ヤニが酷くなる

猫にとっては大切な健康状態を示す所です。目ヤニが多く自己処理が出来ないくらい溜まってきている場合には病院に連れて行ってみてもらった方が良いでしょう。

黄色や緑色をした粘り気のある目やにの場合には感染症の疑いもあります。

4、寝る時間が増える

人間と同じですが活動量が減ります。体力の低下と共に活動量が減り、寝る時間が増えます。老化による睡眠なのか、体調不良によって睡眠が増えているのか分からない場合には病院に連れて行きましょう。

体調不良によっての場合には逆に寝れない場合もあります。点滴を行うと睡眠がとれる場合もあるので、一度診てもらった方が良いでしょう。

5、グルーミングが増える

これも体調を把握する上で大切な行動の一部です。グルーミングの意味として、1、皮膚や被毛の健康を保つ、2、暑さ調節、3、ストレスや嫌な匂いがついたときに行う、4、コミュニケーションの方法が挙げられます。

年がら年中グルーミングをしている場合には一回診察を受けて状態を診てもらった方が良いでしょう。猫の過ごしやすい気温として20~28度くらいなので、もし夏場で部屋を留守にする時にはエアコンの温度を高めに設定にしてあげると快適に過ごせるようになります。

どうしても毛が長い猫は夏場に体温が上がりやすくなってしまいますが、サマーカットをしてもらえれば体温が下がるのでやってみても良いでしょう。

6、便秘になる

人間と同じですが、特に猫の場合には腎臓の機能が低下する為、老化=便秘になるそうです。便の回数、硬さはチェックしておき、回数が極端に減っている場合には要注意のサインです。

うちの猫の場合には便秘ではなく最初に下痢の症状が出てきました。腎臓の状態が極端に悪くなっていると下痢になったりする事もあるそうです。また、下痢になる可能性として腸の状態が悪い事が考えられますが、人間と同じで消去法で原因を潰していくしかありません。

便の回数、硬さ、異物が混じっていないかは気にしてみてあげると良いと思います。

7、声が出せなくなる

声が出なくなるのはかなり衰弱している証拠です。うちの猫の場合には水道から出る水を飲むのが好きで、いつも出して欲しい時にはにゃーと鳴いていました。衰弱している時には声が出せなくなっていたので水道の前で水を出してくれるまで永遠と待ってました。

飲んだ後も首を挙げる事、飲み込む事に疲れてしまいその場で伏せて動けないでいたので、飲み終わったかなという時には見に行ってあげる様にしていました。

病院に連れて行くときにもかなりか細い声になっていたので、こうなる前に対処して状態を戻せるように食事を摂らせる、水を飲ませる、運動ができそうであれば動かせるというように健康でいた時と同じ生活ができるように動いた方が良いです。

8、水を飲む回数が増えたり減ったりする

水を飲む回数が多いと糖尿病の可能性があります。糖尿病だと健康的な猫に比べて水を飲む回数が極端に多いです。糖尿病と診断された場合には糖尿病用の食事を与える必要があります。

糖尿病かどうかは血液検査などでわかるので、調べてもらいましょう。もともと猫は砂漠地帯で生息していた事から水をあまり飲まないでも生活ができるそうですが、糖尿の傾向がある猫に関しては極端に多く喉が渇きやすくなります。

腎臓病の初期症状として水を飲まなくなるというのがありますので、高齢猫に関しては特に注意してみた方が良いです。

9、カリカリご飯を食べなくなる

消化活動及び食欲が減っている証拠です。ご飯を食べなくなる、歩けなくなると急激に老化、衰弱が早まるので、カリカリご飯が食べられなくなったらウェットフードを与えることを検討しましょう。

食が細くなってきた場合には、食べられるものを食べてもらうことの方が先決なので、カロリーや塩分に気を付けるよりも、とにかく食べてもらう事を優先しましょう。

悩んでいるうちに老化は加速するので、わからない場合にはかかりつけの病院に連れて行くか、電話で相談するようにしましょう。

10、歯茎の色がピンクから赤っぽい色になる

健康状態を見るバロメーターです。違いがかなり分かりずらいので、口臭と合わせて確認すると良いと思います。

口臭もきつくなってきたら、歯肉炎や腎臓が悪くなっている可能性があります。腎臓が悪くなり、尿毒症が末期になっている場合には近くにいれないくらい口臭がきつくなります。

何も知識がない自分でもわかるくらい辛そうな状態を見て感じ取れ、酷いと寝付けない状態が続きます。

皮下点滴をすると多少楽になるのか寝付いてくれる事もありますが、ここまでくると自力で水を飲むことも大変になるので、注射器で水をあげる必要も出てきます。

体調が悪い時に行われる検査

血液検査

血液検査は2週間ほどで結果が出ます。早い所は外部に依頼する形ではなく、かかりつけの病院で直ぐに出してもらえる事もありますので急いでいる場合には相談してみましょう。

エコー検査

エコーの機械がある所は直ぐに見て貰えます。腫瘍が無いか、臓器全体問題なく活動しているか、などを診てもらえます。

検尿、検便、検温

検尿はトイレに入るタイミングで専用の機械を使って尿を摂ってもらうようにお願いされますが、なかなかトイレのタイミングに合わせていくのは難しいので、どうしてもできない場合にはかかりつけ医に相談してみましょう。

検便は検温と同時に行います。肛門に体温計を付けて体温計の先についた便で検査をしますが、便の状態(緩い便)によっては付かない場合もあり検査ができない事もあります。

料金は一般的な診察のみだと10,000~15,000円程度。より細かいCTやレントゲンなどの検査になってくると30,000~35,000円程度になります。

体調が悪くなった時、老化に備えて買っておいた方が良いもの

猫用おむつ


トイレが間に合わなくなってしまった時用に買っておいた方が良いです。老化と共に便秘気味になりますが、腎臓の悪かったうちの猫の場合には皮下点滴をした際にどこかれ構わず下痢をしてしまいました。

基本的にはトイレに間に合わなくなるということはないそうですが、トイレに間に合わなくなってしまっていると相当体の状態が悪い証拠なので、早めに相談した方が良いです。

腎臓の値が悪かったのもありますが、急な体調変化だったので対応できずに慌てておむつを買いに行きました。

トイレシート


下痢をした時様に多めに買っておいた方が良いでしょう。布団でされる事もあると思いますので、個室でいてもらう事が可能であれば個室に避難させても良いかもしれません。

体拭きウェットシート


トイレが間に合わなくなるとおむつをするようになり、下痢になるとおしりについてしまいます。基本的におむつもお腹が下でするような構造になっているので、横向きで寝たきりになった場合にはおしっこも体に付きやすくなるので、ウェットシートは必要になってくると思います。

老猫になるとシャワーをするにしても体力がもたないので体拭き用のウェットシートを使ってあげた方が猫の為にも良いでしょう。中にはリンスインのシートもあるので、臭いが気になる方はリンスインのタイプを使用すると良いです。

ウェットフード


カリカリご飯が食べられなくなったらウェットフードに切り替えてあげると良いです。どうしても咀嚼がうまくきかなくなってしまうと老化が進んでしまうので、食べられる食べ物を与えて食欲が落ちないようにしてあげた方が良いです。

食べる量が減ると活動量も減り、筋肉の量も減ってしまうので、早めに判断して切り替えてあげましょう。

まとめ

猫の状態を見て検査等を行う事をお勧めします。あまりに高齢で病院に行くこと自体も体力を使います。その場合には訪問診療を行う事が可能な病院であれば訪問で診てもらった方が良いです。

老化、衰弱が進んでいると病院に行ってもピシッとすることも出来ずにうつ伏せになったりとだらけた様子を見せます。

病気の状態が進行していると手術もできないくらい体力が残っていない事もありますので、なんか変だなと思ったら早いうちに病院に連れて行き、状態を診てもらい指示を仰ぎましょう。

うちの猫も状態がおかしいなと思ってから1か月ともちませんでした。3月の時点で腎臓の値が跳ね上がっておりましたが、便をする時に一緒に吐いてしまうという症状以外は食欲もあり、一見健康的に見えていました。

ですが、9月末に急に状態が悪くなり、トイレが間に合わなかった為、おむつ生活及び皮下点滴を自宅で行うようになり2021年10月12日に亡くなりました。

猫は話す事が出来ないので、日ごろの体の状態、行動を診て健康状態を判断するしかありません。この記事でできるだけ長く、健康な状態で一緒にいれる時間が増えてくれる事を願っています。