【実体験】虫垂炎になって、、

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目次

  • 虫垂炎とは?
  • どんな症状なのか?
  • 入院期間
  • 退院後の経過、通常どれくらいで治るのか?
  • 高額医療費制度に関して

こういった疑問に答えます。
専門家ではないですが、手術に当たって自分が調べたのと主治医の先生に聞いた内容をもとに書きました。

虫垂炎とは?

虫垂炎は、虫垂に炎症が起こる病態で、「盲腸(もうちょう)」という言い方の方がよく聞くと思います。強い腹痛が起こり、場合によっては腹膜炎になってしまうそうです。

腹痛がピークの時には自力での歩行も困難になりました。立ち上がれないくらいの痛みと微熱(37.0度)、悪寒を感じました。

どんな症状なのか?

腹痛が強くなる当日はむかむかした状態が1日中続き、お腹に違和感がずっとある状態でした。腹痛は結構なりやすかったので、いつもの腹痛で食あたりや冷えによる腹痛だろう、下痢をしたら治るだろうと思っていましたが、治らずに晩御飯を食べた後に腹痛が強くなり救急車で運ばれました。

腹痛の箇所は腹部全体にあり、どこが特に痛いかは自分自身では明確にわかりませんでしたが、病院で触診をしてもらうと自分から見て右下の腹部が特に痛く、押されると激痛が走りました。そこが盲腸の部分でした。

好発年齢は?

10~20歳代に多いみたいですが、全年齢で見られるそうです。

盲腸(虫垂炎)になる原因は?

便の塊(糞石)リンパ組織、腫瘍などの虫垂の入り口を塞ぐことで、虫垂内部で細菌が繁殖して膿がたまり、痛みの原因になるとの事でした。

治療法は?

1、抗生物質による投薬治療
初期段階であれば「散らす」ことができるそうですが、10~30%くらいの確立で再発してしまうとの事でした。なので、最近では手術で取り除く方を勧める事が多いそうです。

2、手術で虫垂を取り除く治療
腹膜炎を起こしている場合は手術が必要。繰り返す恐れがある場合も手術を勧められる。

僕の場合も手術が確定する前に主治医の先生から薬で散らすパターンと手術の2択で聞かれましたが、血液検査をした時には炎症の数値が高く、再発すると「腹腔鏡手術」で済まずに「開腹手術」となり傷がもっと大きくなる事もあるとの事でしたので手術をする事を勧められました。

「開腹手術」になればそれだけ大がかりな手術になり、入院期間も長くなってしまう事、体の回復までの期間も長くなる事があるので、それであれば「腹腔鏡手術」で済む今の方が良いと思い僕は手術の選択をしました。

手術方法は?

虫垂を根本で切り取る手術です。ひと昔前であれば「開腹手術」が多かったそうですが、医療技術の発展により現在ではお腹周辺に大体直径2㎝くらいの傷を2~3か所開けて、手術ができるそうです。

僕が空けたのは自分から見てへそ、へその斜め左下、へその下の3か所で、虫垂炎の時には一般的にはこの3か所を穴を開けて手術をするか、病院によっては「単孔式腹腔鏡手術」と言い、1か所傷を入れるだけの手術方法もあるみたいです。手術をする時には全身麻酔をするので、全く感覚も意識もありません。

へそに穴を開けるのでオリーブオイルで看護師さんに丁寧に清掃をされるのが必須です。最近などが入る恐れもあるので、かなり念入りに掃除されます。

手術後に穴を開けた所は糸で縫うのですが、現在では退院後の抜糸もなく「何日か経つと段々溶ける糸」で縫っているので退院2週間後の血液検査のみでした。凄い技術の発展ですよね。

実際に行った手術の正式名称は「腹腔鏡下虫垂切除術」という手術名でした。

手術による合併症の恐れは?

創感染、遺残腫瘍、腸閉塞、肺炎、心・脳のトラブル等は事前に主治医の先生から伝えられましたが、今ではほとんどそのリスクはないそうです。

手術によるデメリットは?

特にないとの事でした。虫垂は大腸と小腸の境目にあり、一般的には取ってしまっても問題ないとされる部位の為、最近では投薬治療よりも手術を勧める場合の方が多いそうです。

入院費は?

寝巻のレンタルや食事代、タオルレンタル、部屋代(4人部屋)1日個室の3日半で15万円ほどでしたが、高額医療制度の申請で返金されるので年収にもよりますが、10万円前後に軽減されるでしょう。レンタルに関しては、病院に運ばれる際に入院となっても良いように余裕がある時には寝巻やタオルなどのお泊りグッズ類は用意してから病院に向かうことで料金を軽減することができるでしょう。今はコロナの影響もあり外からの面談もかなり厳重になっていたので、コロナウイルスの検査を行って陰性と診断された人しか面会もできない状態となっていました。

なので、僕の場合には下着や寝巻など入院中に利用するものに関しても持ち込みができない状態となってしまっていました。

手術時間は?

大体麻酔が効いてくる時間も入れて、2時間半位でした。僕の場合には結構スムーズに手術が進んだそうで、もう少しかかる事もあるみたいです。一般的には5時間も6時間もかかる手術ではなく、盲腸(虫垂炎)はなる人も多く1000人に1人くらいの割合でなる病気とのことでした。

入院中の食事は?

手術前:食事及び水分に関しても取ることは禁止されていました。理由としては、手術をした際におう吐したりするリスクをできるだけ避ける為とのことでした。
手術後:おかゆ系のペースト状の食事ではなく、スープなどの食事のみが出されました。術後はどうしても体の回復の状態を見ながらになってしまうので、仕方がないそうです。お腹にたまるような食事は手術後2日くらいは出てこなかったので、夜中はかなりお腹が空いていました。

また、コンビニなどでも食事のコントロールしている関係で食べ物は買えない為、水やお茶以外は基本的に買うことができません。どうしても味のあるのみものが欲しい場合には、ビタミンウォーターなどの飲み物を購入して飲んでいました。

治療期間は?

担当医の先生に聞きましたが、通常1週間、経過が良ければ3~4日で退院となるそうです。特に最近では腹腔鏡の手術ができる様になってからは入院の期間も短くなり、患者さんの負担も減ってきているとのことでした。

僕の場合は手術後の血液検査で炎症の度合いも問題ないと判断されたので、手術から3日半で退院できました。一般的に虫垂炎の手術は術後2~3時間で歩いても良いと言われているそうです。僕の場合には腹部の炎症もあり前かがみになると痛みがあったので、手術後に歩くのは結構辛かったです。

困った事、悩みは?

  • 食事。退院する当日(手術後2日)にようやっとお粥を出してもらえました。
  • 夜、疲れないので寝れない。昼間もあまり動く事が出来ないので、疲れない為、夜は眠れなかったです。眠れない人は睡眠薬を投与してくれるそうですが、僕はやめておきました。
  • 手術によって体が動かしずらくなるので、僕の場合には尿管に管を入れて立ち上がらない状態でも尿ができるようになっていました。手術後の翌日には点滴による麻酔をして管を抜きましたが、抜くときはなかなか痛いです。(笑)僕は血が出ました。
    管を抜いて1、2回目のトイレの時には結構染みるので、痛いです。

退院後、術後の経過は?

退院後1週間
柔軟をするにしても、歩いたりするにしても少し痛みが出ていました。ただ、食欲は戻っていたので通常通りの食事で生活ができました。退院後1週間までは「便」をする時に力むと痛みが出て力みずらかったり、少し痛いと感じました。

退院後10日
走る事に関しても問題なくできる様になりましたが、柔軟をしたりすると腹部の辺りに突っ張り感と痛みがあり、特に股割りの体制で前に体重をかける様な動作をすると動きずらいので断念しました。

退院後15~20日後
普通に柔軟もできる様になり、普段の生活に戻れました。まだ気温も低く寒い時だったので、体も動かしずらく、朝方も寒いのも要因になっているように思います。

高額医療費制度の申請に関して

退院時に「高額医療費制度を利用したいのですが」と窓口で伝えれば必要書類などの説明や手続き方法などの説明をしてくれます。

高額医療費の申請をすれば収入によって「医療費にかかった金額」から収入に応じて何割か戻ってくるので、申請はした方が良いでしょう。お住まいの市役所、区役所に「健康保険限度額適用認定証」を発行してもらう事で医療費の限度額の証明書となりますので、健康保険限度額認定証を持って病院に申請に行ってください。
申請をしないと返金とならないので、気を付けてください。

手続きが遅くなると申請してから1か月以上返金に時間が掛かる事もありますので、役場に行く事が難しい場合には親戚にとってきてもらい、早めに申請した方が良いです。

今回は以上になります。見て頂き、有難う御座いました。

高額医療制度 厚生労働省HPより抜粋
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryouhoken/juuyou/kougakuiryou/index.html

画像参照もと
https://www.osakacity-hp.or.jp/juso/about/departments/surgery/appendicitis.html