7年間不動産営業として勤務して良かった事、悪かった事

Real estate

不動産営業マンになった際にはどんな仕事をするのか、どういう仕事がメインの仕事になっていくのか気になる所だと思いますが、今回は「不動産営業マンになって良かった事、悪かった事」について書いていこうと思います。

不動産会社(建て売り)の営業マンとして土地の仕入れ、販売に7年間関わり、店舗責任者としての立場として関わってきた意見として書いていますので、踏まえて読んで頂ければと思います。

良かった事

・ブラインドタッチが身についた
・不動産関係の知り合い、繋がりができた(仲介業者、同僚等)
・不動産についての知識(マーケティングによるエリアの相場の理解、物件を購入する側、売る側の立場として気を付ける点への理解)
・一生に一度の大きな買い物に関わることができる

悪かった事

・人の入れ替わりが激しいのでなかなか人の育成ができない
・突発的な契約、月末はかなり忙しくなる
・休みの日の電話は普通に来る
・個人としての能力が付きずらい

良かった事から順に説明していきますね。

ブラインドタッチが身についた

最初にブライドタッチの話を出したのは僕が不動産会社に勤めてて今の仕事にもとても役に立っており、本当に良かったな、役に立っているなと感じているからです。

どの会社に勤務しても身につくかどうかはわかりませんし、不動産会社に勤務しなくても身に着けることができるので、不動産だからという理由ではありませんが、役に立っています。

エリアの相場を調べるマーケティング業務及びレポートの作成、仲介及び社内でのメールやりとり、レポート・報告書の作成、報告・連絡・相談をするのに必須で、1日に膨大な量の文章を書くような環境だったから身に付いたと思います。

できるだけ早く業務を次々とこなさないと業務に押し殺されてしまう環境で必死になって得たスキルの一つです。

今もパソコンを利用して仕事を行っていますし、ブログを書く際にもとても役に立っています。この時の経験が今に生きていると感じています。

もし将来的にパソコンを使った仕事、書き物をしていきたいと考えている人は見に着けておいた方が良いスキルではないでしょうか。

入社当初は人差し指2本で文章を打っていた僕が、ブラインドタッチを1か月で身に着けることができた秘訣を書いている記事はこちらになります。
【体験談】パソコンにまつわるストレスと改善方法

不動産関係の知り合い、繋がりができた(仲介業者、同僚等)

不動産に関しての相談をする時に仲介業者などの繋がりが身近にあるととても良いです。

なぜなら自分が不動産を買う時、もしくは売る時には「どこかの仲介業者」を通した方が便利で楽で、スムーズだからです。

仲介業者を入れないで売買することも可能ですが、契約書などの資料作成、土地や建物の査定などありますし、一番は「交渉」の面が一番大きいです。売る側、買う側、物件に関わる人の間では大体話しはこじれます。

特に相続人が多いとか、知らなかった近隣住民との関わりなども出てきたりすると売買が難航します。その時にいて欲しいのが「仲介業者」の存在です。

その時に親切に対応してくれる人、相談ができる人がいるのはとても心強いです。相続の相談、保険の相談ができる人が身近にいて助かるのと同じ感覚です。

一生に何度も不動産を販売することはないと思いますが、例えば将来的に不動産(マンション、アパートなど)を購入して不労所得を得ていきたいと考えている人は「不動産関係の知り合い」は絶対にあった方が良いと思います。

入ってくる物件の情報量も違いますし、自分が探している条件の物件の情報が入る可能性が高くなるので。

不動産についての知識(マーケティングによるエリアの相場の理解、売却側買主側としての不動産への注意点)

どういう物件が市場価値が高くてよく売れるのか、動きが良いのか、購入してから売却する際にも市場価値が落ちにくいエリアはどこなのか、購入する時にはどういう所を見て物件を選べば良いのかなどを知る事ができました。

例えば低い所に建っているのか、高い所に建っているのかでも違いますし、地盤が弱いエリアなのか、強いエリアなのかによっても市場価値は変わってきます。

基本的には買主側の立場から考えればわかることは多いのですが、専門的な立場から考えないとわからない視点もあったりします。こういう小さい所の「条件」に寄って金額が設定されているので、一概に見た目だけ良いから、仕様が良いから高い金額で設定されているわけではないという事がわかったのはとても大きな点です。

一生に一度の大きな買い物に関わることができる

これは建売ならではですが、仕入れるだけではなく仕入れから販売までを行っていたので、建物が完成したらお客さんに引き渡す前の完成披露会になる「立ち合い」があります。

仕入れから販売までを行っていたので、この「立ち会い」があるのですが、土地の仕入れだけを行って、業務委託で建てる所を投げてします会社だとこの「立ち合い」はないと思います。

購入するお客さんは「もう土地の段階でも良いからこのエリアに住みたい」「完成していないけどここが良い」と決めて完成を心待ちにしている状態で購入し、引き渡し前の立ち合いに参加してもらうので、完成した物件を見るのが立ち合いが初めてになるということです。

その時のやっと完成した、ここに住めると「期待に胸を膨らませるお客さんの喜んだ顔を販売する側から見れる」というのはとても嬉しいです。しかもその物件が自分が仕入れた土地だった時にはたまらなく嬉しい瞬間を経験することができます。

悪かった事

人の入れ替わりが激しいのでなかなか育成ができない

不動産屋あるあるだと思いますが、入社したとしてもなかなか続きません。一生懸命教えても労働時間が合わない、仕事のやり方が、給料が安いと耐えられずに早い段階で辞めていく人が多いです。

会社的な問題や世代の問題もあると思いますが、人当たりが強い人が多いのも業界の特徴かもしれません。僕も新卒の頃には何もわからない状態だったので、相手にされなくて毎日の様に恥をかきながら質問をして少しずつ学んでいったのを覚えています。

続かないのでなかなか世代交代もできずに自分の仕事を任せて他の仕事を、という形にはうまくいかない状態が続いたのが悩みとしてありました。

突発的な契約、月末はかなり忙しくなる

大体の会社は月末に一度契約を締めます。その為、数字を取る為に建売の会社や仲介業者もお客さんと交渉して契約をまとめてきます。「契約」となった時には急いで契約書を準備し、契約の段取りを進めます。

特にお客さん「売主・買主」の気が変わらない内に契約をしていくのが不動産の一般的な流れで、できる業者程契約までのスパンが短く怒涛の様に契約準備が動き始めます。

日程の調整はある程度できますが、契約が重なってくるとかなり大変になってきます。

どんなに忙しくても契約は優先順位が高いので、他の業務を差し置いて契約の準備に引っ張られてしまうのは悪い所というより大変な所です。

休みの日の電話は普通に来る

これはベンチャー企業や少人数で会社をやっている所は多いと思いますが、契約や打ち合わせがある時には普通に休みの日でも動きがあります。公務員とは違い、休みの日と出勤の日と完全に分けられているわけではないので、何か動きがあれば休みの日に連絡をすることも多いです。

個人で全て完結、判断を任されている会社は違うと思いますが、そこまでの担当などがある場合には連絡が来るので対応せざるを得ないケースも多いでしょう。

会社としては営業を行っていなくても、個人への問い合わせはあるので急ぎで対応が必要な場合には連絡が休みの日でも来ることは多いです。

個人としての能力が付きずらい

ずっと不動産関係の仕事をしていくのであれば相場感や契約の仕方、交渉術、マネジメントスキル、リーダーシップスキルなど他の会社でも役に立つことは多いですが、他の業界でも役に立つスキルはなかなか身につかない様に感じました。

特に会社ありきの存在になってしまうと転職したとしても自分を求めて付き合いが続くという人はなかなかいないです。

特にその会社で役職がついていない、平社員や新卒の場合には苦戦することが多いでしょう。1年、2年位では仕事も覚え始めの状態なので、1年目からバリバリやらせてもらえる会社、経験を積める会社だと違うかもしれませんが、そうではない場合には役に立つ事も少ないと思います。

今回は以上になります。僕の記事では人生に役に立つ考え方や僕が経験してきた学びなんかを発信していきますので、Twitterの方もフォローしてもらえたらと思います。

見て頂き有難う御座いました。